幼い頃から、クセ毛が悩みでした。
頑張ってセットしても不潔に見えてしまう、頑固なクセ毛。
中学生の頃、縮毛矯正が流行ってからは、
3カ月経たないくらいの頻度で縮毛矯正しまくっていました。
縮毛ができないと外にも出歩けないほど、自分の髪の毛が大嫌いでした。
でも、デトックスと食事の勉強をする中で、クセ毛の原因が身体の中にあることを知りました。
今日は、クセ毛のメカニズムと、実際に起きた私の髪の毛の変化の話です。
目次
髪の毛に関する基礎知識
髪の毛が、どのくらいのペースで伸びるか知っていますか?
髪の毛は、1か月で1~1.5cm伸びると言われています。
そして、伸びるときは、髪の毛の根元が伸びます。
髪の毛は、死活細胞なので、伸びた後で、ほとんど変質することはありません。
つまり、例えば、肩に当たっている髪の毛は、4年くらい前に伸びた部分で、4年前の状態をそのまま残していると言えます。
髪の毛が伸びる仕組み
髪の毛は、肌(頭皮)の血液から、栄養をもらって、伸びます。
具体的には、動脈から伸びた毛細血管が毛根にまで届き、血液を運び、その血液から栄養をもらっています。
髪の毛は何でできているか
髪の毛はたんぱく質でできています。
人間の体の20%はたんぱく質でできており、たんぱく質というのは、身体にとって非常に重要な栄養素で、さまざまなところで使われます。
身体にとって必要不可欠であるたんぱく質は、人間が生きるために重要な順番で使われます。
次に、ホルモンや免疫体、酵素。
骨、筋肉。
そして、最後に、髪の毛や爪です。
つまり、十分な量のたんぱく質を摂っていかないと、髪の毛や爪には、たんぱく質は届きません。
クセ毛が起こるメカニズム
髪の毛ももちろん細胞なので、細胞が分裂し、古い細胞を新しい細胞が押し上げ、角化していくことで伸びていきます。
伸びるときに、血液からすべての細胞にきれいに栄養が行きわたると、細胞が正しく角化して直毛になる、と推測されます。
つまり、食事、睡眠などの生活習慣、ストレスなどにより、どこかに栄養が行かなくなると、ゆがんで細胞が角化し、クセ毛になってしまうということです。
髪の毛に栄養が行かなくなる原因は?
では、髪の毛に栄養が行かなくなる原因はなんでしょうか
摂取した栄養が吸収できていない
「1日3食しっかり食べましょう」
「栄養バランスの整った食事をしましょう」
「身体に良いものを食べましょう」
ということが、世間では、当たり前の健康法として謳われるようになり、
摂取することに重点が置かれていますが、現代は、食品添加物を始めとしたさまざまな毒素により、腸内環境が悪化して、食べたものの栄養を吸収することができなくなっている人が増えています。
ですので、毒素を出して、まずは、腸内環境を改善して、栄養をしっかり吸収できる体制を整えることが大切です。
吸収された栄養が届いていない
体内には、隅から隅まで毛細血管が通っており、1番細い毛細血管は、1/200mmだそうです。
毛細血管1本1本が、細胞1つ1つに栄養を届けています。
血管なのだから、毛細血管には、血液が巡るのが当たり前だと思うかもしれませんが、血流が悪くなったり、血液が足りなくなると、血液が行き届かない毛細血管も当然出てきます。そして、血液が行き届かなくなった毛細血管は消えてなくなってしまいます。
ですので、栄養を髪の毛の根元までしっかり届けるためには、毛細血管までたっぷりと血液を送るために、血流や血液を整えることも、大切になります。
毒素が邪魔している
血液に乗って運ばれるものは栄養だけではありません。体内に毒素が溜まれば、毒素も循環してしまいます。循環した毒素は、さまざまな身体の不調につながりますが、髪の毛の細胞も例外ではなく、影響を受けると考えられます。
ですので、毒素が溜まって、身体の中を循環する前に、しっかり出すことが大切になります。
クセ毛を改善するためにできること
では、上記の原因を改善するために、できることは何でしょうか。
毒素を出すこと
まずは、摂取した栄養をしっかり吸収できるよう、腸内環境を整えることが大切です。
「腸活」ということが言われるようになり、腸がいかに大切かということが、認知されるようになりました。
腸が汚れると、血液が汚れ、血管が炎症し、全身の臓器が炎症を起こします。
これらが、現代人が感じる不調の原因となっていると言われています。
太っている、風邪をひきやすい、体が硬い、肩こり、腰痛、便秘、下痢、慢性疲労、肌荒れ・ニキビ、アトピー、不眠症、めまい、性欲減退、生理痛・月経前症候群、冷え性、花粉症、頭痛、イライラ、むくみ、手足のしびれ、など
これらの不調は、人間なら当たり前にあることだ、とか、生まれ持った体質だと思っている人が多いかもしれませんが、これらは、後天的なもので、解決することができます。
私は、肩こり、生理痛、肌荒れ、便秘、頭痛、アレルギーなどが治りました。
腎臓の機能を回復させること
髪の毛がクセ毛の人には、副腎疲労の人が多いそうです。
腎臓が何をしている臓器か知っていますか?
腎臓の主な機能は、老廃物のろ過機能と血液を作る機能です。
腎臓は、血中の老廃物や不要物をろ過して、尿の元を作ります。
お酒、添加物、ストレスなどにより、腎臓の機能が低下すると、老廃物のろ過・排泄ができなくなり、身体がごみ溜まりになって、ごみが循環します。
また、腎臓は赤血球を増やすために、「エリスロポエチン」というホルモンを作ります。赤血球は血液中で酸素を運ぶ役割をします。
腎臓が働かなくなり、このホルモンが出ないと、血液中の赤血球が減り、貧血となります。
毒素のない栄養満点の良い血が、たっぷりと毛細血管にまで行きわたることで、サラサラ、つやつやの綺麗な髪の毛になります。
生活習慣を整えること
体内に毒素を溜めないためには、食事が大切ですし、血流を良くするためには、睡眠が非常に重要です。
また、腎臓をいたわるためには、なるべくストレスを与えないようにすることも大事です。
どれが欠けても、美しい髪の毛は実現しないと思います。
生活習慣を整えることは、大前提です。
髪質が変化するタイミングについて
髪質がもし遺伝によるものであるなら、ある日突然変化することは考えにくですが、意外と周りで「突然、髪質が変わったんだよね」という話があります。
これは、髪質が後天的なものである1つの証拠であり、髪質が変化する原因の1つが、体内の毒素の量ではないかと考えられる証拠になります。
例えば、
という場合は、食べ物を始めとした生活習慣によって、体内に毒素が溜まり始めた時期ではないかと考えられます。
という場合は、生理によって毒素が出たのではないかと考えられます。
また、
という話もよく聞きますが、それは、出産で毒素が大量に排出されたからではないでしょうか。
そして、
という人は、閉経による毒素排出手段の1つである生理がなくなったことで、体内の毒素の量が増えたのではないでしょうか。
生まれた時からクセ毛の赤ちゃんはどうしてなの?
なかには、生まれた時からクセ毛の赤ちゃんもいます。
赤ちゃんは、母親の体内で10カ月間、母親の血液から栄養を取り込んで成長します。その血液が毒素で溢れていたら、やはり体内の赤ちゃんでもクセ毛になる可能性は十分あり得ると思います。
私のクセ毛の変化
ここまでで、クセ毛は先天的なものではなく、後天的なものかもしれない、ということが、伝わってきたでしょうか。
私は、ちょうど去年の今頃、デトックスプログラムに取り組みました。
約1年が経過したので、髪の毛は12~18cm伸びている計算になります。
どこが伸びた部分かわかりますか?
根元から15cmくらいまでのところが直毛で、そこから先が、うねって広がっているのが伝わるかと思います。
また、根元はツヤが出て、光が綺麗に反射しているのが分かりますでしょうか。
ちなみに、恥ずかしいですが、デトックス前のクセ毛汚画像載せます。これマジやばい。。。
ビフォーアフターは以下のようになります。
髪の毛は、どちらも何もつけずに、ドライヤーで乾かしただけです。
昔は、前髪の根元のあたりのクセが強くて、本当に嫌いでしたが、全然気にならなくなりました。
補足
クセ毛の話ではありませんが、白髪について書いておきます。
白髪について
髪の毛は、根元にあるメラノサイトが働くことで、黒髪になることが分かっています。
何らかの影響でメラノサイトに栄養が届かなくなり、メラノサイトが働かなくなると白髪になります。
メラノサイトに栄養が行かなくなるメカニズムも、上記のクセ毛の場合と同じなので、クセ毛が治るように、白髪も治ります。
私も、最近になってやっと、根元が黒い白髪に出会うことがありました。
時間はかかりますが、少しずつ改善の兆しが見えています。
まとめ
もし、クセ毛が治れば、きっと人生が変わる。
頑張ってもセットしても不潔に見られる日々から解放される。
雨でうつむくこともなくなる。
もっと可愛くなれる。
おしゃれがきっと楽しくなる。
そう思って、くせ毛が治るなら、なんでもやりたいと思って、たくさん調べてきました。でも、解決法は全く見つかりませんでした。
そんな私が、やっと変われました。
今思えば、毎朝食べていたマーガリンを塗ったパンやコーヒー牛乳、
大好きな菓子パンや麺類、私が口にしていた大好きな食べ物が、私の大嫌いなクセ毛を作っていたんだと思います。
最近は、髪の毛をさっとラフに結ぶだけで、いい感じになります。
アイロンを持ち歩かなくても、前髪が暴れることはありません。
雨の日も何も気にしません。
そんな当たり前の日々を、私は何十年も求めていました。
最初に述べたように、これは、あくまで1人の美容師とクセ毛に悩み続けた私個人の見解です。
でも、そんな持論でも、
もしも誰かの希望になるならと、いっぱい勉強して、この記事を書きました。
同じようにもし悩んでいる方がいれば、参考にして頂けたらと思います。
健康の悩み一覧をご覧ください。