ブルーライトを避ける理由。マイホームの照明には、フルスペクトル光と白熱電球を採用することにしました。

将来の夢の一つである「シンプルで家族が健康でいられるマイホーム」の実現に向けて、まだまだ時間があるからこそ、少しずつ細かい点の検討をしています。

今は、「光」について勉強しています。
睡眠の大切さを改めて勉強して、質の良い睡眠は、「光」と密接に関わっていることが分かったので、時間と場所に応じた照明を正しく選択したいと考えています。

家づくりにおいて、間取りや家事導線、デザインは重要視されますが、やるからには、徹底的に、それ以外のところも、とことんこだわっていきたいと考えています。

新しく、『マイホーム』というカテゴリーを新設することにしました。

あまり気にすることのないニッチな部分について、検討していきたいと思います。

光って何?

私たちが「光」と呼んでいるものは、電磁波という空間を伝わる波の1つです。
電磁波というと、家電製品などから発せられるイメージがありますが、電磁波のうち、目に見えるものが「光」です。

https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2017_08/detail1.htmlより

「光」=「可視光」は、波の波長によって色の見え方が変わります。
その波長を「光スペクトル」と呼びます。

https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2017_08/detail1.htmlより

「可視光」の波長の範囲は、380㎚~780㎚の間です。
※㎚(ナノメートル)=10憶分の1m=100万分の1mm

波長による色の見え方は次のようになっています。

光と言えば、ブルーライトというワードをよく耳にしますが、ブルーライトというのは、この青系の色の短めの波長の光です。

ブルーライトはなぜ良くないのか

光の波長が分かれば、もはや当たり前の認識である「ブルーライトが良くない」理由も理解しやすいです。

人が光を認識するメカニズム

光が目に入って、それが脳に届くというのは、具体的には、次のようなことが起こっています。

光のエネルギーが目に入る
重要
400nm以下の光(紫外線)は、目の水晶体で吸収されるので、網膜細胞には到達しない。
網膜細胞によって、電気エネルギー(電気信号)に変換される
重要
光のエネルギー積算量が大きいほど、網膜細胞に負荷がかかる
光のエネルギー積算量=光のエネルギー強度×時間
脳で視覚信号として知覚して、光を感じる

網膜細胞に負担がかかりやすい光は

ポイントは、網膜細胞で光エネルギーを電気エネルギーに変換するときに、光のエネルギー強度が強いと、網膜細胞に負担がかかる、ということです。
波長が短いほど、光のエネルギー強度は、強くなります。
また、400nm以下の光は、網膜細胞には届きません。

そろそろ想像がついたと思いますが、
網膜細胞に届く光のうち、最も波長の短い光が、

青色の光=ブルーライト(400~500nm)

です。

ブルーライトによる傷害

ブルーライトも浴びると直ちに悪いのではなく、普通の量であれば、網膜細胞が疲労しても、新陳代謝の過程を通じて、細胞が修復され、疲労が回復します。

しかし、波長の短い強い光を長時間浴びると、網膜細胞は回復しきることができず、眼精疲労や視力低下などのトラブルにつながります。

サーカディアンリズムについて

純粋に、網膜細胞が疲労して機能が低下する問題とは別に、サーカディアンリズムの問題もあります。

サーカディアンリズムとは、体内時計や生体リズムのことで、
夜間の睡眠による休息と日中の活発な活動のメリハリのある生命活動のリズムは、外界の光の変化で日歩調整されているといわれています。

つまり、健全なサーカディアンリズムを形成するためには、光環境がとても大切となります。

メラトニンは、夜になると分泌され、眠気を誘い、眠りの質を上げてくれます。
メラトニンが抑制されてしまうと、サーカディアンリズムも乱れてしまいます。

青い光のような、短い波長の光は、メラトニンの抑制が起こりやすいので、習慣的な起床時刻の14時間後くらいからは、なるべく青い光を目に入れないほうが、リズムが整いやすくなります。

MEMO
私自身、1ヶ月前からスマホを寝室にもっていくのを止めました。
睡眠の質は、格段に良くなりました。

照明の種類

以上のことを踏まえて、照明の種類についてみていきましょう。

照明の種類

一般的に使われている照明は、蛍光灯、LED(昼白色)、LED(電球色)、白熱電球です。

光の違いは、どの波長の光がどのくらい集まってできた光なのか、ということから起こります。

http://robust-health.jp/article/author/khorigome/000858.php

このグラフを見ると、人工的な照明は、不自然に波長の色を組み合わせているのだということがよくわかります。

LED(昼白色)などは、ブルーライトの領域が抜きんでて高いので、目が疲れやすい照明だということです。

また、白熱電球は、ブルーの領域がほぼないので、夜間使うと、サーカディアンリズムの観点から良いです。

照明の選び方

ここまで勉強すれば、なんとなくどんな照明が良いかわかってきますよね。

ポイント
①ブルーライトが不自然に多いのは、網膜細胞の負担になるので避ける
②夜は、ブルーライトの少ない暖色色の照明が良い

ざっくりこんな感じでしょうか。

②の暖色系で自然な波長が集まっている明かりと言えば、白熱電球なので、簡単ですよね。

じゃあ、①は何が良いのでしょうか。

上のグラフをもう一度みてください。
自然光もブルーライトって結構強いのね、、、と思うと思います。

でも、グラフの一番左に、『ピーク時を100とした分光パワー(%)』となっています。
どの波長も大差のない自然光は、ピークを100としてグラフにしてしまうと、全体的に値が高くなってしまいます。

その点を修正して、光の強度を縦軸にして、波長の種類を表したのがこちらの図です。

https://www.toshiba-tmat.co.jp/tri-r/ja/technology/

LEDや蛍光灯のブルーの領域が、太陽光に比べて高いのがわかります。

このグラフは東芝マテリアルという会社のホームページからとってきましたが、右上のTRI-Rという図が気になるかと思います。
TRI-R(トライアール)というのは、東芝マテリアルが太陽光を再現して開発したLEDです。商品名は、「ヴィヴォルモ」だそうですが、ちょっと購入の仕方がわからずでした。すみません。

いろいろな企業で、太陽光を再現した照明の発明が進んでいます。
『フルスペクトル光、太陽光スペクトル』などで検索すると出てきます。

私が気になっているのは

いろいろ勉強してみて、私が気になっているのは、こちらのフルスペクトルライトです。

太陽の光を再現していますが、遠紫外線や過度の紫外線は発生しないので、日焼けや発がんの心配はないそうです。

長寿命で、普通の電球のソケットに取り付け可能です。
でも、E26口金はどちらかというと少ないので、照明によっては付けられない可能性もあります。

あとは、このような電球タイプと棒状タイプしかないので、輪っかの照明とかには使えない点は、不便と感じる方もいるかもしれません。

我が家は、木とアイアンというイメージの家にしたいので、ダイニングの上はこういうのはどうかなーと思っています。
これは、E26口金なので、上記のフルスペクトルランプが取り付け可能です。

kakko.shopより

まとめ

「ブルーライトは良くない」となんとなく思っていた部分が、すっきりしました。

設備を切り替えるだけで、手間のかからない健康法は、家族の負担もないので、たくさん取り入れると良いですね。

もしよければお試しください。

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